奨学金は債務整理できる?

様々な事情から借金の返済が厳しくなり、滞納してしまう人は多いでしょう。独立行政法人日本学生支援機構が平成25年12月に行った調査においても、延滞者は334,000人ほどと、決して少なくない数字です。

奨学金を滞納すると、延滞している割賦金(利息を除く)の額に対し、年(365日あたり)3%の割合で返還期日の翌日から延滞している日数に応じて延滞金が賦課されてしまいます。(参考:JASSO|万一、奨学金の返還を延滞した場合は、どうなりますか。)

そんな時は弁護士など法律のプロに相談し、「債務整理」を行うというのも1つの方法になります。

債務整理は借金の減額や支払いに猶予を持たせるための手続きや交渉を指しますが、奨学金の返済でも債務整理を行うことは可能なのでしょうか?

今回は奨学金で債務整理は可能かどうか、債務整理が難しい場合どのように対処すればいいのかをご紹介します。

奨学金が支払えいないことで債務整理は可能?

奨学金には様々な種類があります。例えば、大学や専門学校へ進学する際に支払われる奨学金や、進学後の生活費として工面できる奨学金もあるでしょう。

奨学金も債務整理の対象ではある

これらの奨学金は全て社会人になった時に返済していくのですが、金利もすべて支払わなくてはならないタイプの奨学金だと返済までに10年以上の年月を要する場合もあります。

しかし、会社に就職できたもののブラック企業で体を壊してしまい働けなくなったり、給料が低く奨学金の返済まで入れると生活できなかったりする人もいます。

このような人は債務整理をしようか迷われるかもしれません。実は、奨学金によって借り入れたお金は債務整理の対象となります。

任意整理には応じてくれない場合がある

ただし、奨学金制度を運営する団体によっては任意整理に応じてくれないケースがほとんどです。つまり、任意整理に分類される債務整理だと解決することが難しいと言われています。

また奨学金には「保証人(機関保証を除く)」が必ず付いているという点も、債務整理には向かない大きなポイントとなっています。

奨学金を借りる時、ほとんどの人は未成年なので契約する場合は保証人が存在します。もしも返済が滞ってしまった場合は保証人が代わりに支払わなければいけません。

奨学金の債務整理が難しい場合の対処法

奨学金は債務整理の対象になっているものの、実際に債務整理で減額や猶予を延ばすことは難しいでしょう。もし債務整理が難しい場合、どのように対処していけば良いのでしょうか?

奨学金の猶予制度や減額制度を活用する

まずは奨学金に用意されている「猶予制度」や「減額制度」を活用してみましょう。既に返済が滞ってしまっている場合だと利用できませんが、1ヶ月後の返済が間に合わないという時などは活用できます。

学生支援機構の減額返還制度の場合、毎月の返還額を1/2もしくは1/3にまで減らすことができます。返済総額自体は変わりませんが、毎月の負担は大きく減ることになるでしょう。

減額返還制度は、災害、傷病、その他経済的理由により奨学金の返還が困難な方の中で、当初約束した割賦金を減額すれば返還可能である方を対象としています。

一定期間、当初約束した返還月額を減額して、減額返還適用期間に応じた分の返還期間を延長します。毎月の返還額を減額するため、無理なく返還を続けることができます。

願い出るためには、提出いただく証明書が、一定の要件に合致しなければなりません。1回の願出につき適用期間は12か月で最長15年(180か月)まで延長可能です。
引用元:独立行政法人日本学生支援機構

また、同じく学生支援機構の返還期限猶予制度の場合、毎月の返還を最長10年で先送りにすることができます。他の運営団体によって猶予制度や減額制度は異なりますが、用意されていることが多いので返済が難しくなりそうな時は運営団体に相談してみましょう。

奨学金以外の借金から任意整理していく

もしも奨学金以外にも借金がある場合、奨学金以外の借金から任意整理していきましょう。

法的整理だと奨学金の保証人にも連絡が入り、親に迷惑がかかってしまうかもしれませんが、任意整理であれば債権者を自由に選択して交渉することも可能です。

奨学金以外の借金をまずは減額・猶予をもらってから返済の数を奨学金だけにすることで、非常に返済も楽になり、滞らずに済むでしょう。

自己破産や個人再生手続きを取る

任意整理ではどうにもならない場合、自己破産や個人再生手続きなどの法的整理を行うことも視野に入れましょう。個人再生手続きは減額してもらった借金を3~5年かけて分割返済していきます。

利息と遅延損害金は全てなくなり、元本の1/5(最大1/10)まで減額することができます。

自己破産は裁判所の判断によって全ての借金がゼロにできる方法です。ただし、保証人が存在する場合は返済されていない分の奨学金が全額保証人に請求されてしまうことになります。

親が保証人だった場合、全額親の負担となってしまいますが、手続きが終わってから任意で支払っていくのは禁止されているわけではありません。

そのため、まずは親と相談して後からゆっくりでもきちんと返済することを約束するのも一つの対処法と言えるでしょ

まとめ

今回は奨学金を債務整理できるかについてご紹介してきました。基本的に債務整理の対象に該当する奨学金ですが、任意整理に応じてもらえない場合もあります。

なるべく任意整理の範囲で対処したい場合は、奨学金の運営団体や弁護士などに相談してみると良いでしょう。

あなた自身に合った、適切な対処法を一緒になって考えてくれます。

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